抄録
ファジィ理論の応用は工学の分野から始まったが, 最近では非工学分野への進出に目ざましいものがある.ことに, 評価, すなわち, 個々の項目に対する評価を統合して1つの総合評価値とするための方法としてファジィ理論の有用性が注目されるようになってきている. 本論文では評価へのファジィ推論法の応用について報告する.ことに制御と推論の質的相違について論じ, その相違がファジィ推論法およびルールの設計にどのような差をもたらすかについてくわしく調べる.また, 応用例「満足度を考慮したデータ検索システム」を紹介する.