1993 年 5 巻 4 号 p. 862-868
一般的なデマンド監視制御装置は、使用電力の傾きからデマンド時限での使用電力量を推定し、これが契約電力量を越えるときに警報出力と負荷遮断を行っている。この様な方法では、電気溶解炉のように負荷変動の激しい設備が系統に接続されている場合には、警報と負荷遮断が断続的に起こり、本来のデマンド監視制御を行う事が不可能である。 本論文では、この問題を解決するためにファジィ理論を用いて、電気溶解炉のような負荷変動が激しく操業パターンがほぼ決まっている負荷がある工場でのデマンド監視制御に有効な方法を提案すると共に、実システムに適用した結果を示す。