日本ファジィ学会誌
Online ISSN : 2432-9932
Print ISSN : 0915-647X
ISSN-L : 0915-647X
あいまいさの減少がありうるコンビネーション関数とパラメータ学習
田野 俊一アルヌー ティエリ尾山 卓也
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 7 巻 2 号 p. 330-346

詳細
抄録

本論文では、クリスプ性に基づいたあいまいさの減少がありうるコンビネーション関数について検討した。従来のコンビネーション関数の問題点である(P1)コンバインした結果はグレード0、1のどちらか1つには近づくが、他の値には近づかない(P2)個々の結果がお互い補強しあう性質の欠如を、それぞれ、Positive/Negative beliefの平衡点を表わすパラメータEの導入、パラメータα, βを用いたストカスティックルールによる証拠の依存関係の表現による解決した、新たなコンビネーション関数を提案する。本コンビネーション関数は、直感にもに合致し、また従来の方法も含んでいる。本論文では、まずあまいさを減少するコンビネーション関数の概要を説明し、次に本関数のパラメータの意味、本関数がカバーする領域について議論する。さらに、現在開発を進めている、FINEST(Fuzzy Inference Environment Software with Tuning) と呼ぶあいまい推論ソフトウエアを用いたパラメータのチューニング過程を示す。

著者関連情報
© 1995 日本知能情報ファジィ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top