日本ファジィ学会誌
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言語指示による制御規則調整方法
宮本 章広後藤 賢治伊藤 修右田 博久菅野 道夫
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1996 年 8 巻 5 号 p. 928-936

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抄録
本論文では、制御対象プロセスの定性言語モデルを用いた言語指示学習について述べる。オペレータの言語指示を調製変数と調整方向および言語ヘッジの情報として解釈し、学習により制御規則の調製を行う。指示された操作量の学習に加えて、その学習による他操作量への影響を抑制する学習も同時に行う。この学習知識として、定性言語モデルを導入する。この定性言語モデルを用いた学習を化学反応プロセスのファジィ制御に適用する。その結果、オペレータの意図に合った制御規則の調製が可能なことをシミュレーションで示す。次に、制御情報を学習に利用する方法を述べる。制御偏差の大きさに応じてオペレータの言語指示に含まれる言語ヘッジの重みを変化させる。この方法により、指示回数を更に40%削減できることを示す。
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© 1996 日本知能情報ファジィ学会
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