日本消化管学会雑誌
Online ISSN : 2435-8967
Print ISSN : 2433-3840
症例報告
直腸脱に腹腔鏡下直腸固定術を施行した神経性食思不振症の1例
舟橋 整
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2018 年 2 巻 1 号 p. 14-18

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抄録

直腸脱の発生頻度は比較的低く,高齢者に多くみられ,便秘や便失禁を主訴とし,quality of lifeを大きく損なう疾患である.治療法としての手術は,その再発率が問題となっている.今回,40歳代の神経性食思不振症を有する女性の完全直腸脱に対し,腹腔鏡下直腸固定術を合併症なく施行することができた.術後1年6カ月以上経過しているが,再発は認めておらず,直腸脱に対して腹腔鏡下手術の有用性が示唆された.

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© 2018 一般社団法人日本消化管学会
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