JA長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院消化器内科
JA長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院病理診断科
信州大学医学部内科学第二教室消化器内科
2025 年 9 巻 1 号 p. 42-49
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症例は78歳男性.各種所見から軽症急性膵炎と診断し,積極的輸液療法による治療を行った.受診18時間後に急変し,受診24時間後に死亡した.病理解剖では,膵臓の炎症所見や広範小腸壊死を認めたが,腸間膜動静脈の血栓を認めず,非閉塞性の機序が考えられた.診断時は軽症急性膵炎であったが非閉塞性腸管虚血を合併して死亡しており,急性膵炎の診療において腸管虚血の可能性を考慮する必要性を示唆するまれな症例であった.
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