日本庭園学会誌
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浜離宮恩賜庭園の植栽管理に関する考察
中島 宏
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2008 年 2008 巻 19 号 p. 1-25

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抄録
本研究の目的は、江戸時代を代表する国指定文化財の浜離宮恩賜庭園を対象に、植栽状況等を踏まえて管理方針を決め、これに基づいて管理目標を提案することである。そのための研究方法として本園の植栽構成等の変遷と植物の生育状況や推移を検証し、植栽管理の方向性について考察した。その結果、樹木や地被の管理水準、樹木の勇定手法、樹林の管理手法の三方面から (1) 外周部の樹林管理は育成型樹林管理手法により緑地環境的管理。(2) 水辺や園路沿いの実生樹木の管理は維持型樹林管理手法により都市公園的管理。(3) 園路沿いの地被の管理は半自然的管理とすることができた。
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