地学雑誌
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我国の古花粉学・現状と展望
とくに地学に関連して
徳永 重元
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1982 年 91 巻 5 号 p. 369-377

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抄録

古花粉学 (paleopalynology) は花粉・胞子化石を研究の対象とするが, その中で地学に関係する面を細分してみると次のような内容となろう。
古生物学的解析…化石の発見・鑑定・記載
層位学的解析…化石の産出層準・時代決定
物理的解析…{化石の色調・変形の測定
化石の透光率測定
化石の螢光特性測定
我国においても, 地層中からの化石花粉・胞子の発見と記載さらにそれらによる古環境の考察・時代判定等が研究され, 年々それらの解析結果が蓄積されつつある。
以下最近まで知られた研究成果にもとついて, この分野の現状とさらに今後における展望についてふれてみたい。
各々の詳細な内容は, 本稿の中に収めることができないのでその重点のみを記したことをお断りしておく。

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