抄録
室内土質試験結果のばらつきについて,その発生要因と結果に対する影響度,結果の信頼性を定量的に評価することを目的として,物理試験7項目と一軸圧縮試験の計8項目における不確かさの推定を行った。土質試験結果は,もともと天然材料を対象としていることから,その測定値の分布範囲が幅広い。このことを勘案し,変動係数を用いて「相対拡張不確かさ」で表した。推定結果より,不確かさの大きい試験項目は一軸圧縮試験(一軸圧縮強さ)で,その不確かさはqu,test(1±0.372)kN/m2(k=2)であり,物理試験では粒度試験(シルト分含有率)で,その不確かさはSilttest(1±0.333)%(k=2)であった。以外の試験では相対拡張不確かさ2.2~6.3%であった。各土質試験について不確かさの要因は,物理試験では操作と測定対象物の違いによる不確かさの比率が大きく,一軸圧縮試験では操作と試験器具(加圧板,球座)の不確かさの比率が大きいことがわかった。