建設サイトでの地盤調査は工期とコストから限定的であり,原位置試験や力学試験結果などのデータ数はさらに乏しく,限られたデータセットから地盤のモデル化が行われている。そこで本研究では,既存のデータベースから地盤データを確保し,さらに未観測パラメータの推定にそれぞれ取り組んだ。はじめに,地盤データの確保には,既存の地盤データベースを利用し,距離計算手法を用いて建設サイトと類似したデータセットを抽出した。次に,未観測パラメータの推定には,線形ベイズ回帰を用いて推定値と95%予測区間を算定した。建設サイトと類似したデータを利用して線形ベイズ回帰を構築することで,正解値と同等の推定結果が得られた。また,95%予測区間は推定値の信頼性を示すとともに,予測区間の範囲が大きい場合には,データセットや回帰モデルの見直しの必要性を示す指標になり得ることが示唆された。