地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
論文
地盤改良複合杭基礎の支持力特性と実務への適用性の検討
前田 良刀市川 晃央鶴窪 誠司齋藤 雄也広瀬 剛坂手 道明
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2008 年 3 巻 1 号 p. 37-54

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抄録

地盤改良複合杭基礎は,地盤改良体と杭からなる複合基礎形式である。本基礎形式は,軟弱地盤において,杭が水平抵抗に関与する深さまで地盤改良体が存在し,従来の杭基礎に比べて,大きな水平抵抗を期待することができる。したがって,杭径の縮小化や杭本数の削減等により,建設に伴う排土量や使用材料を抑えることができ,環境負荷低減に繋がる基礎形式である。本基礎形式の有効性の確認,水平抵抗のメカニズムの明確化および設計法の確立を目的とし,室内における大型模型を用いた水平載荷試験と3次元FEM解析を実施した。その結果,杭基礎に比べ地盤改良複合杭基礎の水平支持力は2倍以上得られることが分かった。また,以前実施した東京外環自動車道三郷JCTおける原位置水平載荷試験の結果と本試験結果を総合的に評価し,設計法の検討を行い,実務への適用性を検討した。

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© 2008 公益社団法人 地盤工学会
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