地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
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常時微動を用いたボーリング工事の施工管理方法の提案
-ボーリング深度の事前予測から工学的基盤の妥当性評価まで-
山田 雅行伊藤 佳洋森田 真弘竹澤 請一郎茂木 道夫松原 克彦
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2014 年 9 巻 4 号 p. 739-746

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抄録

既往の調査データが少ない地域においてボーリング工事を行う場合に,簡単に観測可能な常時微動を用いたボーリング工事の施工管理方法の提案を行い,その適用例から有効性を明らかにした。常時微動のH/Vスペクトル比および表面波位相速度を用いて,工学的基盤深度(削孔深度)を事前推定し,ボーリング工事の施工計画の立案が可能となった。削孔中において,ボーリングデータから事前推定を見直すことによって施工管理が可能となった。削孔完了に際して,工学的基盤層の妥当性の判断を行うことが可能となった。

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© 2014 公益社団法人 地盤工学会
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