心身健康科学
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原著論文
大学生におけるSOC及びライフスタイルと主観的健康感との関係
落合 龍史大東 俊一青木 清
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2011 年 7 巻 2 号 p. 91-96

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抄録
近年,メタボリックシンドロームが問題となっており食生活の改善が重要と考えられ,若い頃からの生活習慣が大切である.今回,健康的な生活習慣の能力として健康保持能力 (SOC : sense of coherence) に着目し大学生を対象に健康のための生活習慣について調査することを目的とした.
男女大学生を対象に主観的健康感,生活満足度,睡眠満足度,食生活満足度およびストレスを感じている程度,生活習慣およびSOCを調査し,157名 (女性100名,男性57名) の回答が得られた.その結果,主観的健康感,各満足度およびSOCは男子学生が女子学生に比べ高値であった.生活習慣については,健康のための行動をする割合は男子学生が女子学生に比べ高かったが,その詳細で男子学生は運動を選択する割合が高く,女子学生では食生活因子を選択する割合が高かった.また,SOCの層別解析からSOCが高いと主観的健康感や生活満足度も良好であったが,具体的な健康のための行動の詳細との間に関係は認められなかった.
以上,大学生の健康保持能力としてのSOCは健康のための行動までは反映していないが,健康のための行動に性差が認められるので,今後SOCを形成させるためには,性差を考慮し男子学生には食生活,女子学生には運動の大切さを指導に取り込むことが重要であると示唆された.
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© 2011 日本心身健康科学会
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