我が国の病棟勤務女性看護師の「職場風土に対する認識」と関連する職業性ストレスの低減に資する新たな知見の獲得を目的に,Web調査を実施,770人の回答を解析対象とした.「ストレス要因」に新たに「自己主張の程度」と「同僚関係に対する認識」を加え,職場風土の構成要素である「伝統性」「組織環境性」の各軸の得点の平均値を交点に全体を4群に分類,多母集団同時分析を用いて,各群のストレス要因から心身のストレス反応に至る経路を特定した.
その結果,全ての群で「自己主張の程度」が「ストレス要因」に影響を与え,「伝統性」が低く「組織環境性」が高いⅡ群でのみ「抑うつ感」,「伝統性」が高く「組織環境性」が低いIV群でのみ「疲労感」を経由して「ストレス要因」から「身体症状」に至るパスが抽出された.「職場風土に対する認識」の違いで,「ストレス要因」から身体的ストレス反応に至る経路が異なることが新たに示された.
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