心身健康科学
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原著論文
  • 竹端 佑介, 中野 博子, 久住 武
    2020 年 16 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/07
    ジャーナル フリー

    本研究では,スピーチ課題での他者評価の有無が心理的反応と自律神経反応にどのように影響するのか検討した.

    大学生18名を対象にして他者から評価される予告を受ける場合と受けない場合の2回のスピーチを課し,感情や性格特性の質問紙と生理測定を実施した.

    その結果,評価の予告を受けた場合の方が安静感情は低下し,否定的感情は上昇した.さらに,心電図RR間隔の短縮とともに,心臓迷走神経活動を反映するHF成分も減少した.また,予告有無における心身の関連性を見た場合に,評価の予告を受けた方が,皮膚血流量は安静感情に,収縮期血圧は肯定的感情の影響を強く受けた.

    以上のことから,感情と自律神経反応が関連することにより,他者評価のある状況の方が,心理的変化に伴った自律神経反応の程度を高め,その状況に心身を適応させることが明らかになった.

研究報告
  • 菊池 大典, 鈴木 はる江
    2020 年 16 巻 1 号 p. 15-22
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/07
    ジャーナル フリー

    国が推進する地域医療構想の実現に向けて,訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)の需要が増す中,作業療法士(以下,OTR)の配置は必ずしも十分ではない.本研究は訪問リハに従事するOTRの職業性ストレスとその関連要因を明らかにすることを目的に,OTR101名(有効回答率78.9%)の職業性ストレスを調査し,ストレス反応と基本属性,臨床経験,ストレス要因の関連性を分析した.重回帰分析の結果,満足度がストレス反応の緩衝要因として最も影響しており,活気には正の相関(β=0.437,調整済みR2=0.305)を示し,抑うつ感(β=-0.546,調整済みR2=0.291),イライラ感,疲労感,不安感,身体愁訴には,満足度が負の相関として回帰式が得られた.このことから良好なメンタルヘルスを保つ為には,仕事と家庭に満足していることの重要性が示唆されたと共に,今後は満足度の具体的な内容を明らかにすることが,より良いメンタルヘルス対策の検討に資すると考えられた.

第29回 日本心身健康科学会学術集会
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