心身健康科学
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原著論文
  • 木村 滋子, 久住 武
    2019 年 15 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/19
    ジャーナル フリー

    本研究は「切る」「手でこねる」の2種類の料理作業に着目し,各料理作業が作業者の不安と気分に及ぼす影響を明らかにすることを目的に,大学1年生男女延べ25名を対象に,「切る」(11名)と「手でこねる」(14名)の作業について,新版STAIと日本語版POMS短縮版を指標として,各作業あり・なしの料理前後で比較した.その結果,特性・状態不安(STAI)と総合得点TMD(POMS)は,「切る」「手でこねる」どちらの作業においても,作業あり・なしに関わらず有意に低下した.POMS下位尺度は,「手でこねる」作業の場合,作業ありのみで「怒り-敵意」が有意に低下し「活気」が有意に上昇した.「疲労」「抑うつ-落込み」「緊張-不安」は作業あり・なしともに有意に低下し,「混乱」はともに有意な変化を認めなかった.「切る」作業の場合,作業ありのみで「抑うつ-落込み」「緊張-不安」「混乱」が有意に低下し,「疲労」は作業あり・なしともに有意に低下し,「怒り-敵意」「活気」はともに有意な変化を認めなかった(p<0.05).2種類の料理作業の各々の場合において,作業あり・なしでPOMS下位尺度に異なる影響を見出すことができた.この違いは,食材に直接触れるか否かによる料理作業中の触感の違いが影響した可能性がある.作業内容を一部変えることで,作業者の不安や気分に異なる影響を及ぼすことをより詳細に明らかにすることができた.このことから,料理作業と心身相関の関係を明らかにすることができた.

  • 澤田 幸子, 久住 武
    2019 年 15 巻 1 号 p. 13-23
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/19
    ジャーナル フリー

    大学生の対面コミュニケーション能力に影響を及ぼす要因を検討する目的で,大学生546名を対象に廣瀬らの基本的コミュニケーション尺度を用いて,心身の健康感,心身の状態,表情の読み取り,背景との関係を調査した.心身の健康感を四分位法で高群,中間群,低群の3群に分類して対面コミュニケーション得点を比較したところ,高群は中間群や低群より高かった.また,心身の健康感と対面コミュニケーション能力を高くしている背景にはアルバイトや友人が多い,ストレス解消法をもっている,規則正しい生活があげられた.対面コミュニケーション能力に影響を及ぼす要因について重回帰分析を行った結果,高くする要因は共感性と関わる「喜び」の表情が読み取れる,充実感があるなどで,低くする要因は物忘れがある,活気がないなどだった.

    以上のことから,対面コミュニケーション能力にはストレス解消法をもち心身共に健康であることが重要であり,相手の感情を理解することや充実感をもって日常生活を送ることが関わっていることを明らかにした.

  • 田中 優希, 鈴木 はる江, 朴峠 周子, 丸井 英二, 庄子 和夫
    2019 年 15 巻 1 号 p. 24-36
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/19
    ジャーナル フリー

    本研究は,専攻や生活背景は異なるがインフルエンザ予防行動を一般大学生に比べより励行していると考えられる看護大学生150名と合宿所生活を送るボート部大学生197名を対象とし,インフルエンザ予防行動と予防知識および心理的要因との関連について調査を実施した.無記名自記式質問紙調査の結果,インフルエンザ予防行動の実施率と予防知識の正答率は,両群で近似していた.得点化したインフルエンザ予防行動を目的変数,インフルエンザ予防知識,心理的要因,属性を説明変数として重回帰分析を行った結果,両群ともに,インフルエンザ予防行動に最も関連する要因として「感染嫌悪」が抽出され,感染嫌悪意識の高まりが,インフルエンザ予防行動を促進する可能性が示唆された.さらに看護大学生においては,インフルエンザ予防知識も関連し,インフルエンザに関する情報や予防知識を得ることがインフルエンザ予防行動を促進する可能性が示唆された.

第27回 日本心身健康科学会学術集会
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