日本ヘルスケア歯科学会誌
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症例報告
思春期のカリエスリスクの変化に対してメインテナンスの継続により切削治療を回避した症例
蓮見 愛杉山 精一
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 18 巻 1 号 p. 35-44

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抄録
幼児期から来院しているカリエスリスクの低い患者が,中学生になり初期う蝕病変が発現した.部活動や塾通いのため生活環境が変わりリスクが変化したためと考えられた.本人はう蝕の発現に気づかなかったが,メインテナンスを継続していたため,初期う蝕の段階でリスクを軽減できて,う窩へ進行することなく成人を迎えることができた.カリエスリスクの高まる思春期にメインテナンスを継続して,初期う蝕病変を検出(detection)し,カリエスリスクを把握して対応することの重要性を再認識した.
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© 2017 一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会

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