う窩の撲滅を目標に国際チャリティーとして設立されたACFF日本支部では,その活動の一環としてICCMS
TM e-ラーニング日本語版を開発している.2019年のFDI声明において,Minimal Intervention Dentistryを浸透させる方略としてICCMS
TM を実践することが推奨されている.このICCMS
TMの基本構成である「4D」とは,Determine:個人のう蝕リスクの判定,Detect:う蝕の検出と評価,Decide:個人に合わせた治療方針の決定,Do:適切な処置の実行,を示している.そこでは,患者個人としてのう蝕リスクの評価に続いて,ICDASを用いてう蝕病変の進行度と活動性を評価する.そして,両者を勘案してセルフケアおよびプロフェッショナルケアのメニューとリコール間隔を設定して実践し,う蝕マネジメントの効果を評価することになる.今回開発したe-ラーニング日本語版では,わが国の臨床にフィットするように細部を調整しており,まず臨床歯学の教育に活用できるように働きかけていく予定である.
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