家政学雑誌
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食品の粘質物に関する生化学的研究 (第2報)
オクラの粘質物について
岸田 忠昭福井 英代
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1967 年 18 巻 2 号 p. 71-74

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抄録
オクラの粘質物を山の芋の粘質物の場合と殆んど同様の方法で抽出した。抽出、乾燥したオクラの粘質物は水を加えることにより直ちに粘性を示した。この粘質物の構成成分について検討を加え、少なくとも14種のアミノ酸とグルコース、フラクトースおよび或いはウロン酸を推定し、また粘質物の蛋白部分のN-末端アミノ酸残基は認められず、種々の考察をおこない4型式の一つに属するものと考えた。またC-末端アミノ酸残基としてはアスパラギン酸を同定し得た。
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© 社団法人日本家政学会
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