家政学雑誌
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ニワトリおよびウズラ卵黄水溶性蛋白質について
田口 邦子河端 信林 義男
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1972 年 23 巻 5 号 p. 285-289

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抄録

1. ニワトリおよびウズラ卵黄水溶性蛋白質についてCMセルロースカラムクロマトグラフィーを行ない, いずれも4成分に分画した。
2. ニワトリとウズラでは各成分蛋白質の相対比率が非常に異なる。
3. 化学分析の結果, リンについてはウズラよリニワトリに多く含まれ, ニワトリ, ウズラともに分画されたFractionIにはほとんど含まれず, Fraction III にもっとも多く含まれる。
4. 糖類の分析の結果, ニワトリ, ウズラともにガラクトース, マンノース, グルコサミンおよびシアル酸を含む糖蛋白質であることがわかり, 分画した Fraction Iにもっとも多く含まれ, II, III, IVと順に少なくなっている。
5. ディスク電気泳動により6種の蛋白質の存在を認め, FractionIとIIとは明らかに異なるパターンを示し, 性質を異にする蛋白質である。
本研究の要旨は昭和45年10月4目の第22回日本家政学会総会において発表した。

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