1979 年 30 巻 6 号 p. 527-531
カーボンブラックに吸着したSDSの脱離の経時変化をストップドフロー法を用いて検討し, 脱離のkineticsを解析した.脱離初期は1次反応式に従い, 脱離速度定数は1.1×10-1sec-1になった, しかし反応が進むに従って逆反応 (吸着) の影響が現れた.またサスペンションの比伝導度は約60秒でほぼ一定値に達するが, その後も分のオーダーの時間尺度で徐々に増大する傾向を示す.これはカーボンブラックでのSDSの吸着状態に二つの様式があることを示唆する.