家政学雑誌
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野菜アミラーゼに就いて (第三報)
キヤベツのアミラーゼの性状について
春日井 愛子
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1955 年 5 巻 3 号 p. 413-415

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抄録
既に知られているように、キヤベツには可成のvitamin Cが含まれている。一般にvitamin Cは-SH基を有する化合物と附加化合物を作るといわれている。又-SH基を有する酵素はvitamin Cと反応して不活性化する事が知られている。之については甘藷のβ-amylase等が最もよく研究されている。本キヤベツのアミラーゼはその精製度は低く可成りの不純物を含んではいるが実験の結果よりキヤベツに含まれる二つのアミラーゼは何れもBallsの甘藷のβ-amylaseと同様に或は-SH基をessential groupとする酵素蛋白かと思われる。
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© 社団法人日本家政学会
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