家政学雑誌
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共稼ぎ夫婦の生活の時間的構造について (第一報)
稲葉 ナミ
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1955 年 6 巻 2 号 p. 64-68

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抄録

1. 妻は収入を得る為の時間が短いにもかかわらず、家事労仂の負担があつて、全労仂時間が長くなり、その結果他の生活時間を圧迫し、社会的文化的生活時間、更に生理的再生産の中心である睡眠時間まで減少し、更に職場を近距離にもつという現象を呈している。
2. 婦人の職業生活の責任を十分に果す為には家事労仂時間を合理的に編成する必要がある。従って夫並びに家族の協力、生活の共同化、社会化等がその内容として考えられる。
これらが解決されなければ、職業を持つ主婦の生活時間構造の特殊性は、永久に改められないであろう。

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© 社団法人日本家政学会
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