家政学雑誌
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絲状菌の衣服繊維に及ぼす影響 (第二報)
神野 節子
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1957 年 8 巻 3 号 p. 105-109

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抄録
本実験に於ては
1. 供試繊維中ス・フがカビの影響を最も受けて強伸度が劣下した。
2. 供試菌種中では、黒カビ(Asp. niger)の影響が概して大であつた。
3. 菌種により差は多少あるが、化繊も一般に劣下、軟化、脆化が見られた。
4. カビの中には繊維に発生しても強度上には影響せず、又はむしろ強化する傾向のあるものが見られた。
5. 供試カビの発生により汚斑された繊維中、水洗により汚染の残らない繊維は、ス・フ、ダークロンでオーロンも汚染されにくかつた。
6. 青カビI (Penicillium l) は化繊には汚染をのこさなかった。
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