1988 年 15 巻 2 号 p. 134
当施設は予防医学を主目標にした会員制のクリニックで, 一般的な胸部及び消化管検査に加え, 頸椎, 腰椎の2方向のX線撮影並びに前立腺, 子宮を含む全腹部臓器の超音波検査を施行している。会員の平均年齢が51歳と高いためか脊椎骨の画像に異常像を呈する者が多かったので, 一般健診施設にても高齢化社会に対応し健診項目に脊椎骨検査を追加し, 自覚症状を訴える者には異常の程度を知らせ, 画像的に異常像を呈するが自覚症状のない者には医学的な注意を与え, 共に生活上のアドバイスをするのが有意義と思われここに検討した次第である。