日本総合健診医学会誌
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中高年者のAerobic powerと冠動脈疾患危険因子との関連
市原 義雄安野 尚史大熊 攻横井 正史水野 嘉子岩塚 徹太田 壽城川村 孝
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1994 年 21 巻 2 号 p. 110-117

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抄録
40歳から69歳の457名 (男238名, 女219名) の無症候の一般中高年者に対して, 自転車エルゴメータによる運動負荷検査を行い, 最大酸素摂取率 (VO2max) , 無酸素代謝閾値における酸素摂取率 (VO2AT) を測定した。VO2maxとVO2ATとは男でr=0.66 (p<0.001) , 女でr=0.69 (p<0.001) の正相関を示した。VO2max, VO2ATのそれぞれについて, 男女別, 年齢層別に, 高位群 (上位25パーセンタイル) , 中等度群, 低位群 (下位25パーセンタイル) の3群に分け, それぞれ, 3群間でBMI, 体脂肪率, 血圧, 血清総コレステロール値, HDLコレステロール値などを比較した。VO2max, VO2ATの高位群においては, 男女ともいずれの年齢層でも, 他の2群より危険因子の程度が軽い傾向にあった。体脂肪率は, 男性ではすべての年齢層でVO2max, VO2ATと有意な逆相関を示した (r=-0.37~r=-0.49) 。, VO2ATも, VO2maxと同様に冠疾患危険因子の程度とおおむね逆相関を呈することが判明した。VO2maxとともにVO2ATも体力だけでなく, 危険因子の状況を総合的に評価する指標として有用であると考えられた。
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