日本総合健診医学会誌
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ヘリカルCTを加えた会員制肺がん検診
西山 祥行三澤 潤田寺 守鈴木 誠一松井 英介大松 広伸柿沼 龍太郎江口 研二祖父江 友孝楠本 昌彦金子 昌弘森山 紀之
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2001 年 28 巻 1 号 p. 31-33

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抄録
「東京から肺がんをなくす会」においてヘリカルCTを肺がん1次検診に導入し, 発見された肺がん例について検討した。CT導入後の肺がん発見率は対10万人比で360と高率で, 病期ではIA期例が80.6%と有意に増加し, その平均腫瘍径はCTのみ発見例では12.3mmと有意に小さかった。5年生存率は82%と良好で, 他施設の報告でも同様に良好な結果であり, 今後は本邦においてもヘリカルCTによる肺がん検診の有効性を証明できるRCT等の研究に取り組む必要がある。
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