本研究は、山陰地方の中山間地域における若手居住者を対象に、今後の自立した生活づくり、生き方についてアンケート調査を行い、より生き甲斐のある中山間地域の村・住まいづくりに関する資料を得ることを目的とする。若手居住者の約半数は、村に住み続けることを希望しており、その理由として「地域の風土」「人との交流」「現在の生活にほぼ満足」などがあげられている。しかし村の現状は、若者の就職、若者の離村による過疎化、住環境、医療、教育、交通、降雪時の生活など多くの問題を抱え、その整備が望まれる。若手居住者の住みたい村づくりには、上記の項目に加え、「仕事」「I、Uターン」「若者向け住居」「女性に魅力ある村」などへの対策が求められている。なお、高齢者を対象とした既報の結果を併記する。