人間と生活環境
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姿勢を改善させるためのインナーシャツによる自律神経活動や頸部周囲のアライメントへの影響
-試作段階での検証-
石田 弘大坂 裕末廣 忠延氏川 拓也近藤 美穂大澤 晋
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2023 年 30 巻 1 号 p. 39-50

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抄録
本研究では、姿勢を改善するためのインナーシャツ(以下、インナー)による衣服圧で自律神経活動に影響があるのか、そして、姿勢の改善効果があるのか明らかにすることを目的とした。対象は、男子大学生16 名とした。姿勢改善を目的とした2 種類(上腕モデル、上腕+胸部モデル)のインナーか、コントロールのインナーを着るという3 条件で、実験1 では安静座位で心電図を計測し、自律神経活動を反映する心拍変動係数を算出した。実験2 では、タイピング課題中、タイピング課題前後のホームポジション、タイピング課題後の座位や立位においてスマートフォンを持つ場合と持たない場合での頸部周囲のアライメントや筋活動を計測した。本研究の結果から、衣服圧によって自律神経活動に変化はなく、頸部周囲のアライメントを改善するという即時的効果が示された。
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© 2023 人間-生活環境系学会
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