人間と生活環境
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光と色 : 建築環境工学の立場から
岩田 利枝
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キーワード: 測光量, 昼光, 人工光, 室内照明
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1997 年 5 巻 1 号 p. 3-11

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抄録
本稿は光の基礎知識として,光とは何か,いかに定量するものなのかから始められた。光は電磁波のたいへん小さい領域380nm〜780nmの波長域にあたる。CIEの標準比視感度曲線によって放射量が光束,照度,光度,輝度といった測光量に変換されている。光の反射や透過と関連して,スペクトルの色,物体の色について述べた。色は光源,物体,眼,脳の関係によってもたらされるものである。昼光,人工光といった室内の光源について,歴史的背景を記述し,最後に,usefulness, comfort, pleasantnessの視点から必要照度,視力低下グレア,明るさ感,不快グレア,演出照明など,室内照明のさまざまな面について述べた。
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© 1997 人間-生活環境系学会
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