抄録
異なる色彩とコンテンツによる大学ウェブサイトのトップページの印象について、大学生と保護者を対象
に調査した。同色系で異なるコンテンツのイメージを比較した結果、コンテンツに「学生」を用いた場合、学生
群は保護者群より、レッド系では「デザイン性」、無彩色系では「大学のブランドイメージ」を高く評価した。同
コンテンツで異なる色彩を比較した結果、ブルー系を用いた場合、学生群・保護者群ともに「大学に対する親し
み」を低く評価した。大学ウェブサイトにおいてイメージを効果的に伝達するためには、色彩の心理的効果を踏
まえた配色とコンテンツを適切に選択することが必要である。