主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第45回人間−生活環境系シンポジウム報告集
回次: 45
開催地: 名古屋市南区滝春町10番地3 大同大学
開催日: 2021/12/04 - 2021/12/05
p. 131-134
Covid-19対策として窓開け換気が必要な建設現場休憩所の温熱環境の実測結果を示すとともに、建設作業員の飲水量がスポーツ中の若年成人や子どもに比べて少ないことを示した。休憩所の気温は作業現場よりも低くなっていたが、喫煙所は作業現場と同程度の気温となっており暑熱環境で休憩する作業員もいた。休憩時間の主観申告では屋外の喫煙所で休憩した作業員が暑熱ストレスを感じる結果となった。建設作業員はスポーツをしている若年成人と同程度の蒸発密度だったが、飲水密度は高齢者と同程度であるため脱水密度が高くなる結果となった。ファン付き作業上着とファン付きズボンを併用した作業員は、ファン付き上着のみよりも脱水密度が低減していることから、両者を併用することで脱水密度のさらなる低減が期待できる。