主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第46回人間-生活環境系シンポジウム報告集
回次: 46
開催地: 兵庫県姫路市本町68番地290 イーグレひめじ
開催日: 2022/12/03 - 2022/12/04
p. 107-110
大学生13名を対象に、トイレブースの空間構成要素(寸法、扉位置・隙間)が時間評価、印象評価に与える影響をヘッドマウントディスプレイによる仮想空間において検討した。トイレブース寸法、扉の位置、扉の上端下端の隙間の各2条件を組み合わせた計8条件の空間について時間評価(産出法、言語的見積もり法)と印象評価(SD法)を行った。分析には3元配置分散分析を用いた。その結果、時間評価に関して、最小寸法は標準寸法に比べ実際の経過時間より主観的な経過時間を長く感じることが示された。印象評価に関して、寸法条件では標準寸法は最小寸法より、「快適な」、「広い」、「自然な」、といったような肯定的な評価が得られた。扉の位置条件では、前方は側方より「鮮やかな」、「明るい」といった評価が得られた。