人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
最新号
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  • p. Cover1-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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  • p. Cover2-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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  • p. App1-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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  • p. App2-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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  • p. App3-
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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  • p. App4-App17
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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  • 上越市高田「雁木」の暑熱環境緩和における連続性の効果評価
    三坂 育正
    p. 1-4
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    暑熱適応のまちづくりにおいて、地域に特徴的な空間として、雪国に特徴的な雁木が形成する日陰空間に着目する。本研究では、上越市高田の雁木による日陰の連続性を対象として、定点や移動観測による温熱環境調査を行った。調査結果より、雁木が連続することによる暑熱環境緩和効果が大きく、雁木を保存・活用する意義を確認することができ、まちづくりにおける活用の可能性について検討した。
  • 川島 果奈美, 渡邊 慎一
    p. 5-8
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    本研究は大人および子供の日傘使用が暑熱緩和効果に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。大人と子供の日傘使用を考慮し、それぞれ日傘を地上1.7mおよび地上1.2mに設置した。各日傘下および日向において熱環境要素を測定した。大人と子供の日傘は同じ大きさの白と黒を用いた。その結果、以下の知見を得た。各日傘下の気温および黒球温度は日傘直下が最も低かった。日向の風速は、地面から高くなるほど強くなるが、各日傘下では日傘が気流を遮るため日傘直下の風速は弱くなった。各日傘による暑熱緩和効果は、日傘直下が最も大きく、地面に近づくほど小さくなった。大人および子供ともに、白日傘の方が黒日傘よりも暑熱緩和効果が大きい。日傘が同色の場合、子供の方が大人よりも日傘直下の暑熱緩和効果が大きい。子供が白日傘を使用した条件が最も暑熱緩和効果が大きく、MRTを21.0℃、WBGTを1.6℃、UTCIを4.9℃低下させた。
  • 渡邊 慎一, 齊藤 菜月, 岡本 直輝, 石井 仁
    p. 9-12
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    本研究は日傘および雨傘の暑熱緩和効果を明らかにすることを目的とする。実測は2021 年7 月26 日に、大同大学の芝生の広場にて実施した。日傘(白・黒)および雨傘(白・黒)の下、および日向において、気温・相対湿度・風速・上向き下向き長短波放射量、WBGT を測定した。実測した熱環境要素および上向き下向き長短波放射量から算出したMRTを用いて温熱指標UTCIを導出した。その結果、以下の知見を得た。日傘の日射遮蔽率は白が99.3%、黒が98.9%であった。雨傘(黒)の日射遮蔽率は95.1%であったが、雨傘(白)は53.0%であり、日射の約半分を透過させた。黒色傘の下向き長波長放射量は白色傘よりも大きい。黒球温度から算出したMRTと長短波放射量から算出したMRTとの間に強い相関が認められた。日傘(白)の暑熱緩和効果が最も大きく、MRTを18.3℃、UTCIを3.7℃、WBGTを1.3℃低下させた。一方、雨傘(白)の暑熱緩和効果は認められなかった。
  • 大久保 春香, 田中 稲子
    p. 13-16
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    小学校教室では空調設置率が上昇する一方で省エネ化が求められている。また自然の風は児童の感性を育 むきっかけとなり得る。そこで本研究では自然通風を活用するために温暖地域の気候を把握し、解析を用いて 冷 房開始時期前後の 小学校教室の温熱環境の実態把握と熱中症リスク低減策の検討を行った。その結果、 6月前半か ら 7月後半 にかけて 教室内の熱中症リスクが高まることが確認 された 。また 7月後半 において南 壁に奥行き 90 ㎝ の庇を設置したところ、 熱中症リスクの指標である WBGT が平均 0.34 度低下 し、熱中症リスクが低減され た。ま た熱中症リスクの低い 6月後半において南側 の窓に 奥行き 90 ㎝の ウィンドキャッチャーを設置したところ、 校舎 と平行に風が吹く時間帯おいて 教室内 の風速が 平均 1.7 倍となり温熱快適性の指標とされる PMV が中立域に近 づいた ことから、 教室内に風を多く取り入れる 工夫 により 児童の快適性を高められることが確認できた 。
  • 建設現場におけるファン付き作業服・アイススラリー併用の有効性
    平野 雄士, 染谷 俊介 , 山崎 慶太 , 藤崎 幸市郎 , 石澤 唯人 , 桒原 浩平 , 傳法谷 郁乃, 小林 宏一郎 , 山田 開 ...
    p. 17-20
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    ファン付き作業服内のアイススラリーの装着や飲用が、建設作業員の生理心理反応に及ぼす影響を評価することを目的として、夏季建設現場にて被験者実験を行った。作業服の胸ポケットに2個のアイススラリーを入れ、融けた後には飲んでもよいこととし、心拍数、皮膚温や作業服内の温湿度(胸)、着衣体重、飲水量等を測定し、交感神経の解析を行った。被験者は男性作業員9名である。外気温30℃以下の条件において、アイススラリーの影響で心拍数の上昇が抑えられ、交感神経を抑制し、副交感神経優位となる可能性が示唆された。
  • 清水 健人 , 高田 暁
    p. 21-24
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    皮膚角質層の含水率は、室内の湿度変化に伴って変化することが報告されている。含水率が変化するとき、皮膚表面の皮溝や皮丘の形状も同時に変化すると考えられる。そこで、表面形態の変化から皮膚角質層の膨潤・収縮の性状を捉えることを目的として、湿度を高湿、低湿、高湿の順にステップ変化させた環境に被験者の前腕部を曝露し、それぞれの湿度環境において顕微鏡写真を撮影し画像解析を行った。画像解析は2次元Fourier変換を用いて、構造の規則性‹連続するパターンが画像に占める割合 ›に関する指標であるパワースペクトル密度を算出し、各湿度条件で比較検討を行った。湿度条件間でパワースペクトル密度を比較したところ、高周波数帯域では大きな差がなかった。一方で、変化の方向に違いはあるが、中周波数帯域において高湿条件と低湿条件はパワースペクトル密度に差が生じていたことから湿度変化によって皮膚の見た目が変化したことを示した。
  • 松原 具子 , 飛田 国人
    p. 25-26
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    本研究では、化粧品サンプルへの触覚ラベル付与が、分類作業に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。参加者に化粧品サンプルを分類させた結果、触覚ラベルを付与したサンプルの方が視覚ラベルのみの化粧品サンプルよりも分類時間が有意に短かった。一方、エラー試行回数に有意な差は認められなかった。
  • 伊藤 佳乃子 , 高田 暁
    p. 27-30
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    オフィスなどで眼の乾燥による不快感の訴えが多数報告されており、温湿度や気流速といった室内環境条件がその要因となっていることが示唆されている。本研究では、気温および気流速が眼の不快感に与える影響を明らかにするための予備的検討として、被験者1名を対象に、絶対湿度一定のもと、眼近傍の気温(24–29°C)および気流速(0.5 m/s以下)を同時に操作し、眼の不快感に関連する生理・心理応答を測定する実験を行った。この結果、0.3 m/s以上の低湿気流への曝露は、瞬目回数を増加させ、さらに眼の不快感、乾燥感および刺激感を引き起こした。さらに、気流の温度が低く、また速度が大きいほど眼球表面温度が低く、瞬目回数が多い傾向があった。上記の結果は、一般的な空調室で想定される範囲における気温および気流速の変化が、眼の表面を保護する涙液層の状態に影響を与えることを示唆している。
  • 浅野目 翔 , 糸井川 高穂
    p. 31-34
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    日本の夏季の特徴に高温多湿がある。その特徴のためオフィスや学校では、机に腕を乗せていると皮膚と机との間に留まる蒸発しない汗により不快に感じることがある。本研究では、そのような不快感を解消する一助となることを目的とし、前腕の下に敷く板状のツールを用い、その効果を検討した。被験者は青年男女10名ずつとし、実験環境は室温34±1.5℃、相対湿度50%で無風とした。なお、被験者の熱中症予防として常温の500mlスポーツ飲料を待機時間中に飲み干すよう指示した。前腕の肌水分量、ツールの質量増加量の測定及びアンケートによる心理反応の評価を行い、以下の知見を得た。1)肌水分量が少なく、汗を吸収する素材が心理的な評価が高い傾向にある。2)素材の質感が、心理的な評価に影響する傾向がある。3)空気層を設けることで、発汗に対する不快感を抑制する可能性が示唆された。
  • 肥田 弘明 , 吉田 篤正 , 木下 進一
    p. 35-36
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    暑熱環境下における有効な冷却部位として、熱放散特性に優れた血管網(AVA)を持つ手足が挙げられる。本研究では手足を相転移型蓄冷材料(PCM)で冷却した場合の冷却効果を被験者実験により検証し、冷却量と生理応答における関係性について人体熱モデルを用いて検討していく。人工気候室で運動後冷却条件(気温、相対湿度、歩行速度が30℃、50%、4.0 km/h)で被験者実験を実施した。市販されているPCM素材の冷却剤を使用し手足を冷却した結果、血流が減少し深部温度が上昇した。冷却量や環境条件によっては、PCMによる手足冷却は血管を収縮させ人体放熱を阻害してしまうことがわかった。今後は、被験者実験によりPCMによる手足冷却によって深部温度が低下する条件を明らかにし、人体熱モデルへの応用を検討していく。
  • (第1報)人体形状の比較・検討
    藤本 遼, 岩本 靜男, 傳法谷 郁乃
    p. 37-40
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    本来、大規模空間において複数の人体放熱モデルを配置する場合、気温分布などにより各個の人体の様相は異なる。本報では大規模空間に設置することを目的とした簡易形状の人体モデルの妥当性を評価するため、小規模空間において人体モデルの形状を比較する。
  • (その3)CFD解析による町家の向き・上空の風速の違いが町家内外の環境に与える影響の分析
    里見 朋香, 吉田 伸治
    p. 41-44
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    本研究は、CFD解析を通して奈良市内の旧市街地「奈良町」の町家の向きと上空風の風速の違いが町家内外の環境に与える影響を明らかにすることを目的とする。解析領域内に江戸時代の奈良町の街区の一部を再現し、奈良町で一般的にみられる町家を単純化したモデルを分析対象とした。分析対象町家の正面を風上側とし、上空風の風速は3.1 m/sと1.5 m/sの2条件、町家の向きは、町家の手前の小路が日陰となる西向きと日向となる南向きの2条件とし、計4ケースの解析を行った。それにより、以下の知見が得られた。上空風の風速が3.1 m/sで小路が日陰になる場合のみ、主屋の風向が上空風と逆向きになった。また、上空風の風速が弱い方が強い場合と比べて町家内の風速が強い傾向がみられた。
  • 可児 綾加, 相原 聰, 田中 稲子, 吉川 宏人
    p. 45-46
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    現在の外皮性能を中心とする住宅の省エネルギー化に対して、外皮の性能だけではなく内皮や非居室の配置構成によって居室の熱性能を高めようとする内皮断熱が提案されている1)。そこで本研究では、内皮断熱住宅を対象に、外皮と内皮の断熱性能の違いが冬季の健康性や暖房負荷に及ぼす影響をシミュレーションによって検証した。その結果、ヒートショックリスクや快適性、暖房負荷を考慮して、温暖地域における内皮断熱住宅において、GW100㎜の外皮断熱にはGW50㎜の内皮断熱が最適であると考えられる。
  • (その1)発熱円筒を用いた基礎実験
    山田 開, 桒原 浩平, 若林 斉
    p. 47-50
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
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    ファン付き作業上着(VWJ)内部の対流熱伝達率を計算するために,人工気候室で発熱円筒を使用して実験を行った.発熱円筒にインナーと作業着を着用させ,作業着内部にVWJに使用されるファンを用いて強制対流を発生させたところ,作業着内部の対流熱伝達率は12.0~22.0 W/(m2・K)程度だった.実験値と,無次元数を用いた計算値との比較を行った.VWJのファンを用いた条件の実験値は,無次元数による計算値との差が小さかった.VWJのファンの他,一般的なサーキュレーターを用いた条件での対流熱伝達率も算出した.サーキュレーター条件の実験値と無次元数による計算値の差は,VWJのファン条件と比べて大きくなった.実験値と無次元数による計算値の差の原因は,各ファンによる送風が直進していないためだと考えられる.VWJのファンを使用した条件の風速と対流熱伝達率は,作業服がある場合の方が作業服がない場合に比べて大きくなった.
  • 清田 彩, 大和 義昭
    p. 51-54
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    幼児・児童期に過ごす空間での音環境は聴覚の成長に影響を及ぼすため、音環境への配慮が必要と考えられる。本研究では、聴覚が発達途上で敏感な幼児・児童が居住し室内音響への一層の配慮が求められる保育園、小学校、特別支援学校の3施設を対象にインパルス応答を測定し、室内音響の実態を調査した。さらに市販の吸音仕上材の設置による室内音響改善効果を検討する測定を実施した。築年数が古く室内表面が吸音性の低いモルタル仕上げであるにも関わらず保育園で学会指針の推奨値を満たした。室容積に比してボリュームの大きなカーテンの吸音効果が考えられる。吸音効果のある什器やカーテン設置による吸音効果が示唆された。オープンプラン型教室では、室内音響が問題になりやすいことを改めて示した。特別支援学校では、学会指針策定後に竣工した室では室内音響が良いことを示したが、検証のためにさらなるデータの蓄積が必要である。
  • 土居 彩音, 吉田 将司
    p. 55-56
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    近年、教室内の温熱環境の調査 研究が盛んである 。一昨年から本校では 空調設定が 各教室で調節できるようになった ため、 過去の同様な研究から温冷感が どのように変化したかを調査。 月に 2回アンケートと計測 をし、 衣服の熱抵抗である clo 値と主観の温冷感 と衣服内温室度を調べ た。その結果 夏から 秋に かけて 温冷感 と clo 値が上昇 した 。また衣服内では温度が上昇 、湿度 は低下 した 。
  • 沼田 莉里花 , 吉田 将司
    p. 57-58
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    近年、地球温暖化に伴う酷暑化で、毎日登校し授業を受ける学生への負担は大きくなっている。本校では、授業を行う教室毎に教員及び学生が各々で設定温度を管理しているが、個人間の感温の違いにより 設定温度が難しい 。また、本校は校舎が南西側と北東側で分かれており、温熱環境の特徴が異なると予想される。先行研究では教室ごとの環境の調査を行っているが、教室内の位置ごとの 温熱 環境の特性が判明すれば、学生が自分に合った座席位置を選択し、学習効率向上させることが 期待できる 。本稿では PMV に よる客観評価で教室内の位置よる 温熱 環境特性を評価し、遮光、換気、空調が与える影響について調査した。 その 結果、 南西側教室では 室温 は窓側が高く、廊下低なり空調を付けることで PMV が 0.5以下で安定することが分かった。
  • 山岸 明浩, 下山 真衣
    p. 59-62
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は,学校施設の内,特別支援学校の温熱環境と学習活動の関係性について明らかにすることを目的としている。本稿では,特別支援学校における温熱環境にかかわる先行研究と学習活動の視点から考察を行う。その結果,近年の学校の温熱環境については,感染予防やエネルギー消費の効率化,暑熱環境にかかわる報告があるが,特別支援学校についての研究成果はこれからの段階である。特別支援学校では設置基準が整備され環境整備が進められており,児童・生徒の障害特性や状態,心身の発達段階に応じた個人・集団での学習活動が取入れられている。今後においては,特別支援学校の温熱環境にかかわる知見の蓄積や学校現場での取り組みに向けた実践可能な手法についての整理・検討などの課題や方向性が重要と考える。
  • -揮発成分の時空間計測-
    岩井 幸一郎, 早川 和美, 岡 和, 町田 悟, 勝野 高志
    p. 63-64
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    オフィス空間に配置した植物が発する香りを効果的に活用する事を目的として、多種の植物を配置した室内緑化空間における空気質の空間的・経時的挙動を調査した。パッシブ型吸着材(報告1)及び半導体匂いセンサ(報告2)による空気採取・分析を多点的に実施可能なシステムを構築し、植物に触れた前後における空気質分布の空間的・経時的変化を可視化した。分析の結果、植物に触れた直後にテルペン化合物濃度が急激に上昇し、その後30分後には低下していた。また、植物の種類および配置が空間分布に関与していることが確認された。
  • -半導体匂いセンサによる時空間計測-
    町田 悟, 岩井 幸一郎, 早川 和美, 岡 和, 勝野 高志
    p. 65-68
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    オフィス空間に配置した植物が発する香りを効果的に活用する事を目的として、多種の植物を配置した室内緑化空間における空気質の空間的・経時的挙動を調査した。パッシブ型吸着材(報告1)及び半導体センサ(報告2)による空気採取・分析を多点的に実施可能なシステムを構築し、植物に触れた前後における空気質分布の空間的・経時的変化を可視化した。匂いセンサ出力値から算出した第一主成分得点は、植物に触れた後に空間全体が負値から正値へ変動した。この変動領域は、時間経過と共に外周部から中央部へ伝搬する傾向が得られた。これは植物に触れる事で発した揮発成分が空間的に放散し、その濃度は時間経過と共に植物に触れる前の状態へ戻る事を示唆し、GC/MS分析結果と概ね一致する傾向を得た。
  • 糸井川 高穂
    p. 69-70
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、熱中症予防行動のうち、特にエアコン利用に着目し、エアコンを利用する動機だけでなく、熱中症につながるエアコンを利用しない動機を検討する。本研究では、アンケート調査により以下の結論を得た。①高齢であるほど、自らの状態を熱中症と判断しにくい可能性がある。②加齢に伴い湿度に伴う暑さを感じにくくなる可能性がある。③加齢に伴い、感覚に頼らない情報に基づくエアコン使用が動機づけられやすい。
  • -発汗効率と発汗密度の性差の影響-
    桒原 浩平
    p. 71-72
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    平均皮膚温度予測式 の女性 への 適用可能 性を評価 するために、 既往研究のデータを使用して 発汗特性に性差について 検証した。女性被験者の発汗分布から発汗効率を算出したところ,性差は見られなかった。温熱性発汗係数も性差は見られなかった。 発汗特性に関しては差が無いと推察された。
  • 吉田 伸治
    p. 73-76
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    本論文では、CFD解析技術を用いて、夏季屋外暑熱環境下における歩行者の日傘の使用が歩行者周辺微気候に与える影響を分析した。3ケースの解析が行われた。Case1は歩行者が日傘を持たない場合を想定した。これに対し、Case2は歩行者が日傘を鉛直に持つ場合を想定した。さらにCase3は日傘を日射の入射方向に向けて保持する場合を想定した。気象条件は東京8月酷暑日の正午の条件を想定した。分析の結果、日傘の使用は歩行者周りの流れ場、温度場の形成に強く作用することが明らかとなった。人体体温調節モデルを実装した解析による分析が今後の課題である。
  • 土川 忠浩, 近藤 恵美, 藏澄 美仁
    p. 77-78
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    体温調節が困難な頸髄・脊髄損傷者にとっては、屋外の温熱環境は体温調節に顕著な影響を及ぼす場合がある。このような障碍を有する車いす乗車者にとって、夏季は太陽高度が高くなるため、大腿部への直達日射量が増加し、熱的負荷も大きくなると考えられる。この対策として、著者らは大腿部を覆う日射遮蔽板の開発をしている。本研究では、この遮蔽板の対流放熱効果、日射遮蔽効果を比較的簡便な模型実験により明らかにする。
  • -ベビーカー乗車状態での熱抵抗の検討-
    岡本 広司, 近藤 恵美
    p. 79-80
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    建築計画のユニバーサルデザインの観点から,多くの施設においてベビーカーでのアクセスが可能となり乳児の外出の機会が増えた。一方,地球温暖化などによる屋外環境の悪化で特に環境弱者である乳幼児などへの影響は大きいとされる。本研究では,ベビーカーに乗車した状態でのベビーカーを含めた周囲の断熱性能に着目し,乳児サーマルマネキンを用いた実験を行った。結果として,夏期着衣状態で1.23clo,中間期1.39clo,冬期1.97cloの熱抵抗値を得た。ベビーカーに乗車することで乳児が包まれる熱抵抗は,着衣のみの状態での熱抵抗の2倍以上になることが明らかとなった。
  • (その2)休憩所の温熱・空気環境の実測と作業員の過ごし方
    石澤 唯人, 飯沼 倖大, 桒原 浩平, 平野 雄士, 染谷 俊介, 山崎 慶太, 藤崎 幸市郎, 傳法谷 郁乃, 小林 宏一郎, 山田 開
    p. 81-84
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    建設現場の休憩所の現状、課題を把握することを目的として、東京都内の夏季建設現場で実測調査を行った。休憩所内にサーキュレーターを設置し休憩所内の人数とファン付き作業服の着用状況を調査した。同時に、休憩所内の温湿度、CO2濃度や換気量を実測した。その結果、エアコンの設定温度とサーキュレーターの稼働状況によってファンがONの割合に差が出ることが確認できた。サーキュレーターの稼働が換気量へ及ぼす影響は少なく、休憩所と間仕切り壁で仕切られた会議室との間で空気の交換が行われていることが確認された。
  • (その3)ファン付き作業服とフルハーネス着用時における異なる厚さの インナーメッシュの熱・気流特性評価
    福島 歩実, 傳法谷 郁乃, 岩本 靜男, 島﨑 康弘, 山崎 慶太, 平野 雄士, 染谷 俊介, 藤崎 幸市郎, 桒原 浩平
    p. 85-88
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    ファン付き作業服の内側に厚さの異なるインナーメッシュパッド(メッシュ)を取り付けて、フルハーネスを着用させた時の開口部から出る気流速度と着衣熱抵抗を測定した。内側に取り付けるメッシュの厚さは、1.5mm、0.7mm、0mm(なし)の 3 条件である。気流速度の解析には粒子画像流速測定法(Particle Image Velocimetry, PIV)を使用した。ファン付き作業服のファン強度は大きいほど、開口部から出る気流速度は速くなった。メッシュは厚いほど前頸部の気流速度は速くなるが、手掌・手背では遅かった。メッシュを取り付けることで熱抵抗値は大きくなったが、1.5 mm と比較して 0.7 mm の方が熱抵抗値は小さかった。メッシュの厚さを部位別に調整することで、熱抵抗を抑えつつ、排出される気流速度を確保できることが示唆された。
  • 大本 花奈, 佐藤 健, 中島 みづき, 村野 良太, 加藤 麻樹
    p. 89-90
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    屋内での歩行評価の指標として、Harmonic ratio(HR)を応用する検討を行った。HRは歩行の周期性を利用し滑らかさを定量化する。被検者は健常な大学生5名(女性)とした。被検者の背部第10胸椎部レベルに3軸加速度センサーを装着し、平面歩行時と階段昇降時、加えて、手すりの利用を加えた5つの条件下で体幹加速度をサンプリング周波数200Hzで計測した。Z軸加速度データを基準にして、右、左、右の1歩行長ずつのデータを抽出した。1歩行長の3軸の加速度データから離散フーリエ変換をしたのち、HR解析を行った。平面歩行、階段昇降、手すり利用などの歩行シーンごとにHRから安定性の評価が可能か検討した。平面歩行が一番大きいHR値を示し、歩行の安定性があることを示した。一方、手すりをもつことで、HRには影響せず、歩調としての評価要素が大きいことが分かった。個人内で歩行の安定性を簡易に評価できる指標として有効活用できる可能性がある。
  • 2019 年と2021 年冬期調査の比較
    久保 博子, 城戸 千晶, 小関 嬉子, 徳富 友香, 東 実千代, 佐々 尚美, 磯田 憲生
    p. 91-94
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    コロナ前より奈良市在住の高齢者の生活行動を多用途万歩計で計測し、居間と寝室の温湿度を温湿度計で計測してきた。そのうち24 名の方の生活行動と住宅の温熱環境を2021 年冬に計測することができ、コロナ前の計測である2019年の冬の同様の計測の結果と比較した。コロナ前後で外出行動が減少し、自宅内での食事行動や趣味の活動が増加していた。一日の歩数など活動量はほとんど差がなく、個人差が大きかった。また、就寝時刻はやや遅くなり、中途覚醒回数は増加したが、主観的な睡眠評価にはほとんど差がなかった。在室時間が増加しているにもかかわらず低温傾向が認められ、2年間での変化は認められなかった。
  • ー奈良県農村部の事例ー
    東 実千代, 大友 絵利香, 久保 博子, 佐々 尚美, 城戸 千晶, 小浜 朋子, 磯田 憲生
    p. 95-96
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    室内の温熱環境が高齢者の健康に及ぼす影響は大きく、熱中症予防の観点からも適切な室温に調節することが望まれる。近年、フレイル高齢者は増加傾向にあり、自立して生活できる期間の延伸を目指すためには自発的な環境調節行動の実践は重要といえる。そこで本研究では、高齢化率が40%を超える奈良県農村部に在住する高齢者19名を対象として、生活実態調査と室内温熱環境の実測を行い、基本チェックリストによる高齢者のフレイル度(健康4名,プレフレイル10名,フレイル5名)と熱中症に関する知識や意識、エアコンや扇風機の使用などの環境調節行動との関係を分析した。その結果、フレイル度が高い高齢者において、熱中症に関する知識不足や室温への関心の低下がみられ、外気温の変化に応じた適切な環境調節行動がとれていない傾向が確認された。
  • 開原 典子, 林 基哉, 高田 暁
    p. 97-98
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、高齢者の低湿度環境による健康リスク低減の観点から、乾燥による不快感や疾患の生じにくい室内湿度環境の形成に資するエビデンス構築を目的としている。これまでに、一定の低湿度環境下において、高齢者の場合、空気の乾燥による皮膚や粘膜での状態の変化を違和感と捉えることが遅くなるだけでなく、人体表面の水分含有量の低下にも気づきにくくなる恐れがあることを示してきた。本報では、一定の低湿度環境下(相対湿度10%, 28℃)において、心理反応申告で不快であると申告した高齢者に着目して、その高齢者の皮膚含水率の変化について報告する。
  • 張 楚楽, バンヤ  ドラガノヴァ, 都築 和代
    p. 99-102
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    東海地域にある大学の2つの大学寮において春期に実態調査を行った。本研究の目的は温熱反応に人種差があるかどうかを調べることと主観的な温熱反応の関係性を理解することであり、日本人と外国人との間に温冷感、快適感、好みについて違いがあるかどうかを検討した。5月と6月で日本人214と外国人350の有効なデータが得られた。エアコンの使用率は日本人10%、外国人11%であった。温冷感に人種差は無く、ほとんど中性申告であり、また、両グループともに、90%以上が許容できていた。着衣量は日本人0.49clo、外国人0.45cloと有意な差が認められた。 気温と着衣量との関係においても、温度上昇に対する着衣量を減少させる傾向が日本人の方が大きくなったが、このクロー値に対する温度効果はGaggeらの定義式よりも小さくなったことから、さらに分析や検討が必要である。
  • 榎本  ヒカル, 亀﨑  美苗, 田中  宏子, 正岡  さち
    p. 103-104
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    学校の家庭科の授業の住居領域の学びに関するインターネット調査を実施した。対象は全国の20歳代から60歳代までの男女1200名である。その結果、家庭科の住居領域で学んだ内容に対する印象、教えるべきだと考える内容などに世代や男女で違いが認められた。
  • 石田  あずみ, 糸井川  高穂
    p. 105-106
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    パーソナルスペースとは、他者が侵入すると不快感を覚える空間のことである。パーソナルスペースの大きさは、周辺状況、心理状態などによって変化する。先行研究では、室温や色温度による影響を検証した例はない。本研究では、室温および照明の色温度の違いがパーソナルスペースに与える影響について検証した。室温と色温度の組み合わせを9条件設定し、各条件下でのパーソナルスペースおよび心理反応を測定した。
  • -ヘッドマウントディスプレイを用いた仮想空間による検討-
    西木 栄策, 石井 仁
    p. 107-110
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    大学生13名を対象に、トイレブースの空間構成要素(寸法、扉位置・隙間)が時間評価、印象評価に与える影響をヘッドマウントディスプレイによる仮想空間において検討した。トイレブース寸法、扉の位置、扉の上端下端の隙間の各2条件を組み合わせた計8条件の空間について時間評価(産出法、言語的見積もり法)と印象評価(SD法)を行った。分析には3元配置分散分析を用いた。その結果、時間評価に関して、最小寸法は標準寸法に比べ実際の経過時間より主観的な経過時間を長く感じることが示された。印象評価に関して、寸法条件では標準寸法は最小寸法より、「快適な」、「広い」、「自然な」、といったような肯定的な評価が得られた。扉の位置条件では、前方は側方より「鮮やかな」、「明るい」といった評価が得られた。
  • 小松 美和子, 大塚 玲奈, 庄山 茂子
    p. 111-112
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    5色のリストバンド形状の反射材を、「手首」「足首」「手首+足首」に装着し、夜間の歩道で10~100mの距離を10m間隔で撮影した150サンプルに対し、若齢者群と擬似高齢者群の2条件で視認性評価実験を行った。若齢者群の視認性評価は、距離により異なるが、反射材5色の3パターンの着用位置のすべてにおいて、擬似高齢者群より有意に高かった(p<0.05)。イエローは、両群においてロービーム照射40m地点での視認性評価が、3.5(「かろうじて見える」と「やや見える」の間)以上であった。着用位置については、両群ともに「手首」着用の視認性評価が最も低かった。
  • 小松 義典, 江越 充, 甲斐 ひなの
    p. 113-116
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    全般照明下でこれまで検討されてきた好ましい照度と色温度の組合せに,局部照明による不均一な光環境で形成される光の重心の偏りがどのような影響を与えるかを把握することを目的とした被験者実験を行った。その結果,不均一な光環境では低い色温度が好まれる傾向があり,低い色温度では光の重心が低いときに評価が高くなる傾向がみられた。また,照度が高いときに光の重心が高い場合の評価が高い評価項目もみられた。
  • 池田 維, 玉井 嘉, 松原 斎樹, 堀山 彰亮, 神代 圭輔, 森下 正修, 古田 裕三
    p. 117-118
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    森林資源の好ましい循環や地球温暖化防止のためには木材・木製品の利用促進が重要な課題である。一方,木材・木製品の利用促進のためには利用者への理解が不可欠であるが,どのような利用者がどのような木製品を利用したいと考えているかを調べた研究は少ない。そこで,本研究では,木材の好き嫌いおよび4種類の木製品(建築材料,家具,食器,アクセサリー・小物)の利用意向を目的変数,利用者の年齢,性別,意識・価値観,子どもの頃の居住地を説明変数として重回帰分析を行い,利用者の特性や意識・価値観と木製品利用意向との関係を調べた。分析の結果,全ての目的変数に対して,意識・価値観が有意な正の標準偏回帰係数(β)を示しており,自然派の価値観を持つ人は木材を選好し,木製品を利用したいと考える傾向にあることが分かった。また,木製品の種類によっては,意識・価値観以外の個人特性も利用意向と関連があることが明らかになった。
  • 早川 大輝, 糸井川 高穂
    p. 119-122
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    トイレの印象面での清潔さを向上させるアプローチを模索するため、トイレの印象評価と実際の設計の際に操作可能な物理量との関係性を明らかにする。トイレ全体に関する評価とトイレの各場所に対する評価を印象面評価としアンケート調査を行った。物理量測定は各部素材の色彩と各部の寸法の測定を行った。そのデータをもとに印象評価と物理量の相関分析を行った。その結果、清潔感に対して空間の美しさ、空間が人工的かどうか、空間の明るさそれぞれと相関があることが分かった。その中でも空間の美しさと明るさについては壁面の色彩とも相関がみられた。壁面を明るくデザインすることで空間が美しく、明るく感じ、その結果その空間を快適に感じ、より清潔にも感じることにつながることが示唆された。
  • 秋月 麻綾, 松原 具子, 飛田 国人
    p. 123-124
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、歴史的景観における違和感が景観の好ましさに及ぼす影響を、単純接触効果の観点から検討した。違和感を生じる歴史的景観を複数回見ても、複数回見た景観と見ていない景観の間で好意度に差は認められず、違和感の有無でも好意度に差は認められなかった。本研究では実験結果に般化が生じていた可能性があるため、今後の検証が必要である。
  • 今西 貴美
    p. 125-128
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    研究の目的は、インテリアスタイルの評価軸を構成する要素を見出すことである。7種類のインテリアスタイル分類に関する資料を用いて、「形」、「色」、「素材」、「形容詞」、「時代」および「地域」の6つの要素に対応する記述を抽出した。これらの記述を整理した結果、「シンプル」、「自然」、「豪華」、「歴史」、「モダン」と「場所性」の要素が、インテリアスタイルの評価軸を構成するものであることを示した。
  • 戸田 都生男
    p. 129-132
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    本研究の目的は建築系大学生を対象に木造系実習と住宅のDIY各々への関心との関連を考察することである。その結果,主に加工しやすい木材でのDIYは有意義で楽しさを感じ関心を得やすいこと,学生と職人の世代を超えた木のものづくりの工夫が住宅のDIYにも活かされ環境配慮的な暮らしの実践に繋がることが期待された。
  • 「想う会」の活動事例について
    柳井 妙子, 柳井 徳磨
    p. 133-136
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    我が国は広大な中山間地域を有し、その大半は農林業が主要産業である。近年、同地域では急激な過疎化 に伴い、高齢化、後継者不足等から産業が衰退した結果、多くの限界集落が消滅しつつある。地域コミュニティ が崩壊した同地域で、コミュニティを再生し活性化するためには、心豊かになる、顔と顔の見える関係の再構築、 地域ネットワーク同士の有機的な再編成が必要不可欠と考える。そのため、話し合いと各ネットワークの交流の 「場」設定が必要である。そこでは、それぞれ参加者が水平な関係を維持し、自由に会話ができる雰囲気づくり が必要である。この「場」の形成は、時間を要とする取り組みであり、地道に働きかける必要がある。今回、地 域再発見のための「様々なテーマ」を扱う、話し合いの場「庄原を想う会」について、令和 3 年設立からの 7 回 の「場」形成活動の概要を報告する。
  • 第2報 永井荷風「断腸亭日乗」の大正7年の季節体感の記述について
    堀越 哲美, 加藤 里実, 加藤 和雄, 石松 丈佳, 小松 義典, 今西 貴美, 長野 和雄
    p. 137-140
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/11/21
    会議録・要旨集 フリー
    永井荷風著「断腸亭日乗1918年」を用いて,人間が感じる季節感,体温調節行動および生物季節に関わる記述を抽出した。その記述から、季節と人間生活の関係が、どのように年間推移しているか調査した。その結果、季節感と行動では冬と秋の特徴的記述が多いことが見出された。生物季節は年間に亘って、花を中心に記述されていた。生活環境と季節との関係が見出された。
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