主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第46回人間-生活環境系シンポジウム報告集
回次: 46
開催地: 兵庫県姫路市本町68番地290 イーグレひめじ
開催日: 2022/12/03 - 2022/12/04
p. 65-68
オフィス空間に配置した植物が発する香りを効果的に活用する事を目的として、多種の植物を配置した室内緑化空間における空気質の空間的・経時的挙動を調査した。パッシブ型吸着材(報告1)及び半導体センサ(報告2)による空気採取・分析を多点的に実施可能なシステムを構築し、植物に触れた前後における空気質分布の空間的・経時的変化を可視化した。匂いセンサ出力値から算出した第一主成分得点は、植物に触れた後に空間全体が負値から正値へ変動した。この変動領域は、時間経過と共に外周部から中央部へ伝搬する傾向が得られた。これは植物に触れる事で発した揮発成分が空間的に放散し、その濃度は時間経過と共に植物に触れる前の状態へ戻る事を示唆し、GC/MS分析結果と概ね一致する傾向を得た。