日本保健科学学会誌
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可搬媒体を用いた病診画像連携 : 東京都大田区での調査
吉澤 寿
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2010 年 13 巻 2 号 p. 87-90

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抄録
検査画像の電子化は,閲覧の効率化,画像の易検索性,保管コストの削減など多くのメリットを有する。連携医療機関へのCD-Rによる検査画像の提供が可能であるかを把握できれば,病診連携においても検査情報の電子化による多くのメリットを得ることができる。本研究では,CD-Rによる検査画像の提供が,病診連携において可能かどうかをアンケートの結果から検証した。調査期間は2009年6月15日〜7月15日,調査対象は,東京都保健医療公社荏原病院の連携診療所78施設である。調査の結果,有効回答66のうち65.2%の施設でCD-Rによる画像の提供が可能であった。CD-Rでの提供が不可である主な理由は,CD-Rを使用できる環境にない(56.5%),診療中に使いにくい(39.1%)であった。CD-Rなどの可搬媒体を用いた画像提供は,受取り連携施設での見読性について事前に十分な確認を行うことが必要である。
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2010 日本保健科学学会
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