日本保健科学学会誌
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健常者に対する有酸素性運動と低周波電気刺激を併用した運動が運動耐容能及び筋力に及ぼす影響
見供 翔竹井 仁石井 彩也香市川 和奈
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2013 年 16 巻 2 号 p. 66-73

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抄録

本研究は,有酸素運動と低周波電気刺激を併用した運動が運動耐容能及び下肢筋力に及ぼす影響を検討した。対象は有酸素運動実施群(運動群)6名と有酸素運動と低周波電気刺激の併用群(併用群)6名とし,両群とも2週間の有酸素運動を実施し,その後4週間,運動群は有酸素運動を,併用群は有酸素運動と低周波電気刺激を行った。その後2週間,運動群は運動を中止し,併用群は低周波電気刺激のみを実施した。結果,運動群のATV^^・O_2は6週後に増加傾向を示した。併用群のATV^^・O_2は6週後と8週後に,PeakV^^・O_2は6週後に,等尺性右膝伸展筋力は8週後に増加した。併用群のATV^^・O_2は運動群に比べ6週後に高い傾向を示し,8週後に高い値を示した。併用群のPeakV^^・O_2は運動群に比べ6週後と8週後に高い値を示した。結果から,運動耐容能を向上させるためには有酸素運動と低周波電気刺激を併用するほうが効果を得られることが示唆された。

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2013 日本保健科学学会
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