抄録
目的:通所リハビリテーションを入院・入所・死亡によって中止した者の特徴を,年齢,性別,介護度と,医療ニーズおよび介護ニーズの観点から明らかにすること.方法:通所 リハビリテーションを 1 年間継続していた144 名(通所継続群)と入院・入所・死亡により1年以内に中止した28名(入院・入所・死亡群)について,基本情報(年齢,性別,介護度),医療ニーズ(診断名総数,訪問看護の利用の有無),介護ニーズ(訪問介護の利用の有無,高齢者のみ世帯か否か)を比較した.群間の比較にはχ2 検定またはMann-Whitney検定を用いた。結果:入院・入所・死亡群は通所継続群に比べ,年齢が高く,介護度が重度で,訪問看護を利用する者が多かった.結論:通所リハビリテーションを1年以内に入院・入所・死亡する者には,高齢である,介護度が重度である,医療ニーズがあるといった特徴が示唆された.