抄録
都市圏の居宅でプライマリケアを提供するために必要な高度実践看護師のコンピテンシーの尺度原案(6領域46項目)の内容的妥当性を検討する目的で、東京圏の訪問看護師に対してコンピテンシーの必要性や重要性に関する半構造的面接調査を実施した。5名の訪問看護師の見解に基づいて検討した結果、一部のコンピテンシー項目は高度実践看護師に適した内容に修正した。さらに、類似するコンピテンシー項目は統合し、新たに6つのコンピテンシーも追加した。最終的に、6領域48項目のコンピテンシー尺度を設定した。今回の調査によって、その人らしい療養生活を可能な限り居宅で支え続ける高度実践看護師に相応しいコンピテンシー尺度へと改善できた。