抄録
産業技術総合研究所 地質調査総合センターでは,これまでに,日本全国の100万分の1地質図や,北海道地域の20万分の1地質図の数値地質図をCD-ROM出版し,今後も20万や5万の地質図の数値地質図を刊行する計画であるが,数値化フォーマット基準として米国地質調査所の定めるDLG規格を用いているため,一般のGISソフトウェアにおいて必ずしも利用しやすい形態ではない.本研究では、インターネット上で地理情報を交換するために開発されたG-XML2.0プロトコルを拡張して数値地質図データモデルを表現するためのG-XML2.1プロトコルを開発し,ボーリングデータ等の他のデータとともにデータ流通を促進する基盤を構築したので報告する.