抄録
2010 − 2012 年に成人急性鼻副鼻腔炎症例を対象として薬剤耐性菌の検出頻度、薬剤感受性および年代別の薬剤耐性菌の検出頻度を検討し、2008 − 2009 年の調査結果と比較した。そして急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン 2010 年版(以下、ガイドライン 2010)に示された抗菌薬選択が、実地医家の現状に沿うものかどうかについて検討した。その結果2008 − 2009 年と比較し薬剤耐性菌が増加する傾向を示していること、すべての年代に薬剤耐性菌が蔓延していることが判明した。ガイドライン 2010 に示された抗菌薬選択は、実地医家の薬剤耐性菌の現況と照らし合わせて適切であると思われた。薬剤耐性菌の増加を防ぐためにも、抗菌薬の適正使用に努める必要があると考えられた。