本研究でわれわれは、2013年1月から2020年3月までに福岡大学医学部耳鼻咽喉科学教室における扁桃周囲膿瘍症例を対象に、その臨床的特徴を分析した。対象はCTで膿瘍を確認し入院加療を行った117例で、詳細な分析ではCRP高値が入院日数と関連していた。特に下極型は高齢者に多く入院日数が長い傾向にあったが、下極型に対する外科的処置の有無による入院日数の差はなかった。CRP 12.2mg/㎗を基準に比較したところ、12.2mg/㎗以上の群で入院日数が長く、下極型が多くなる傾向だった。喫煙歴や飲酒歴、外科処置の有無は入院日数との関連を認めなかった。CRPは重症度指標として有用である可能性が示唆された。