耳鼻と臨床
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耳鼻咽喉科領域の感染症 (中耳炎, 副鼻腔炎) に対するバクシダール (Norfloxacin) の使用経験
杉原 三郎愼野 博規
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1991 年 37 巻 2 号 p. 201-204

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抄録
バクシダールを中耳炎31例, 副鼻腔炎20例に投与した. 中耳炎では77.4%, 副鼻腔炎では85.0%の有効率であつた. 中耳炎の主な起炎菌は黄色ブドウ球菌と緑膿菌であつた. 緑膿菌に対する有効率 (感受性) が高率であつたことは注目に値する. 副作用は中耳炎の1例に悪心が認められたが, 軽度であつた. 以上の結果より, バクシダールは中耳炎, 副鼻腔炎の治療に有用な抗菌剤であることが明らかになつた.
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