耳鼻と臨床
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セルテクト®の痰痒を伴つた外耳道湿疹に対する有用性の検討
大西 信治郎山口 宏也小林 恵子伊藤 依子宗 永浩手塚 克彦河合 敏熊川 孝三武田 英彦
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1993 年 39 巻 3 号 p. 494-500

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抄録
掻痒を伴った外耳道湿疹の患者66例に対し, 外用ステロイド薬プロピオン酸ベクロメタゾン軟膏単独治療法 (以下単独群) と, 同一外用ステロイド薬と抗アレルギー薬オキサトミドとの併用治療法 (以下併用群) との比較試験を実施し, 主として掻痒に対するオキサトミドの有用性を検討した.
掻痒の最終改善度は, 併用群の方が単独群と比較し改善度が高かつた (p<0.05).
最終全般改善度は, 改善以上で単独群41%, 併用群82% (p<0.01) であり, 有用度においても, 有用以上で, 単独群41%, 併用群82% (p<0.01) で, 併用群においてはるかに高い治療効果が得られた.
副作用は, 眠気, 口角炎が併用群で2例認められたが, いずれも軽度なものであつた.
以上の結果より, 掻痒を伴った外耳道湿疹に対して, オキサトミドと外用ステロイド薬との併用治療法は有用な治療法と考えられ, 試みる価値のある治療法と考えられる.
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