耳鼻と臨床
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化膿性中耳炎・副鼻腔炎に対するCiprofloxacinの基礎的・臨床的検討
宮本 直哉馬場 駿吉小林 武弘加藤 眞二伊藤 春夫鈴木 賢治山本 眞一郎
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1993 年 39 巻 4 号 p. 605-614

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抄録
耳鼻咽喉科領域感染症に対するCiprofloxacinの基礎的・臨床的検討を行つて次の成績を得た.
1. 副鼻腔炎手術予定患者7例に対するCiprofloxacin 200mg単回投与120分後の上顎洞粘膜組織内移行は平均で0.379μg/gであつた.
2. Ciprofloxacin総投与例数39症例の内訳は, 中耳炎17例, 副鼻腔炎22例であつた. 有効率はそれぞれ77%, 86%であり, 細菌学的効果は82%の除菌率であつた.
3. 副鼻腔炎症例22例のうち, Ciprofloxacin投与前後ともX線撮影が行われた症例15例のX線所見改善率は67%であった.
4. Ciprofloxacin投与40例中, 除外脱落症例1例を除く39例には, 自他覚的副作用, 臨床検査値異常はまつたくみられなかつた.
以上よりCiprofloxacinは耳鼻咽喉科領域にたいして, 今もなお有用性の高い薬剤であると考えられた.
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