耳鼻と臨床
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頸部膿瘍と縦隔洞炎を併発した食道異物の1例
高崎 かおり吉原 俊雄石井 哲夫
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1995 年 41 巻 2 号 p. 152-156

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抄録
鯛の骨の食道異物から頸部膿瘍および食道穿孔, 縦隔洞炎をひきおこした1症例を経験した. 直ちに, 頸部外切開による頸部膿瘍および縦隔洞のドレナージと, 食道直達鏡による魚骨の除去が施行された.
食道穿孔をきたした食道異物症例はまれであるが, 縦隔洞炎, 膿胸などをひきおこした場合, 死にいたることさえあり適切かつ迅速な診断および厳重な観察が必要である. そして, 症状の憎悪がみられたら直ちに外科的治療に踏み切る事が肝要である1)-6).
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