耳鼻と臨床
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全身化した鼻腔原発髄外性形質細胞腫の1例
小川 晃弘西岡 慶子荒木 康之影本 正之松浦 博夫滝口 峻
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1995 年 41 巻 5 号 p. 746-751

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抄録
78歳男性の鼻腔に発生した髄外性形質細胞腫の1例を報告した. 本疾患は比較的まれであり, 本邦では100例余の報告をみる. 自験例は免疫組織学的検討 (PAP法) により IgA, λ型のグロブリン産生を認めた. 手術に放射線治療と化学療法を追加し集学的治療を施行したが, 全身に骨転移をきたした. 髄外性形質細胞腫は経過をみるうえで一般的検査のほか血中M蛋白, 尿中B-J蛋白をチェックし再発, 転移や多発性骨髄腫への移行を警戒しなくてはならない.
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