耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
Print ISSN : 0447-7227
ISSN-L : 0447-7227
日本と中国の大学生におけるスクラッチテスト陽性率の比較
由 栄田口 喜雄三好 彰程 雷殷 敏陳 智斌時 海波徐 進徐 其昌殷 明徳白川 太郎彭 解人阮 標楊 一兵方 潤其隋 軍上田 伸男片山 幸太郎高岡 正敏玉川 明朗
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 45 巻 6Supplement2 号 p. 648-654

詳細
抄録
日本で近年鼻アレルギーが激増しているその理由を明確にする目的で、経済発展国としての日本と途上国の中国の大学生の年齢層の被験者に、スクラッチテストを実施した。その結果、日中の被験者群では日本の被験者の陽性率が、中国のそれよりも有意に高かった。アレルギーの感作と発症には、アレルゲンの量、人体の抗体産生能、媒体としての大気の3要因が考えられるが、今回の結果からはアレルゲンの量の相違が陽性率の差にもっとも関連しているように判断された。
著者関連情報
© 耳鼻と臨床会
前の記事 次の記事
feedback
Top