抄録
川崎医科大学耳鼻咽喉科で行ってきたCDDP・CBDCA併用動注群と現在進行中のdocetaxe1 (TXT) の動注群に分けて、超選択的動注療法の有害事象・問題点について検討した。前群においてはCBDCA投与量が400mg/body以上の場合の血小板減少、 CDDPによると思われる一過性の意識障害・四肢麻痺・迷走神経麻痺・反回神経麻痺などの神経障害が問題となった。後群においてはTXT投与量が40mg/m2を超えた場合の白血球 (好中球) 減少と放射線併用に伴う皮膚反応・粘膜反応が問題となった。それぞれの対応策を検討し、超選択的動注療法施行前にはその効果とともに、発生し得るすべての有害事象を文書で説明し同意を得ることが重要である。