耳鼻と臨床
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甲状軟骨上角・舌骨大角外側偏位の1例
君付 隆
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2005 年 51 巻 1 号 p. 16-20

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抄録
甲状軟骨上角の形成異常は、欠損や内方への屈曲例がこれまで報告されているが、舌骨大角とともに外側に屈曲偏位したまれな症例を経験したので報告した。症例: 71歳、男性。一年前より右頸部を触れると腫れた感じがあり、同時に圧痛があった。触診で頸動脈分岐部の奥に辺縁明瞭な弾性硬の隆起物を触れ、甲状軟骨の辺縁と考えた。3DCTにて外側に屈曲偏位した右甲状軟骨上角と、それに伴った右舌骨大角の外側偏位を認めた。
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