琉球大学医学部高次機能医科学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
中頭病院耳鼻咽喉科
2008 年 54 巻 5 号 p. 235-239
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5歳の男児がムンプス罹患後の両側難聴を主訴に当科を受診した。ステロイドの加療にもかかわらず児の聴力は全く改善しなかった。両耳の補聴器装用を開始したが十分な補聴効果を得られなかった。数カ月後、児の発音は悪化し、児は落ち着きが無くなってきた。それ故、右耳に人工内耳埋め込み術を施行した。聴取能は満足いくものであり、児の語音明瞭度は人工内耳のみで85%であった。児の発音と行動はムンプス罹患前に戻り、児は現在普通学校に通学中である。
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