耳鼻と臨床
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メシル酸ガレノキサシン(ジェニナック(R))の臨床効果
久保 和彦大橋 充
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2008 年 54 巻 5 号 p. 248-251

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抄録

耳鼻咽喉科領域は感染症が多く、抗生物質は極めて重要な医療ツールである。この度、新しいニューキノロン系抗生物質であるメシル酸ガレノキサシン (ジェニナック (R)) が発売された。われわれは、耳鼻咽喉科領域の感染症を有する患者に、このガレノキサシンを投与して、その有効率を評価した。投与終了時の有効率は、耳感染症83.3%、急性副鼻腔炎100%、咽頭. 喉頭の急性炎症87.6%、急性扁桃炎100%であった。また、投与日数で比較すると、5日以内の投与例の方が、6日以上投与した例よりも有効率が高かった。新規抗生物質メシル酸ガレノキサシンは、耳鼻咽喉科領域の感染症の治療に極めて有効な薬剤であると考えられた。

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